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2015年05月18日

肝臓がんの原因はDNAのメチル化の異常!これを抑えてがんを抑制?

肝炎ウイルスにより慢性肝炎から肝臓がんを発症するメカニズムは、遺伝子に 「メチル化」と呼ばれる異常が起きるのが原因で、これを抑えれば、がんの発生を抑制できる可能性があることを 愛知県がんセンター研究所(名古屋市)がマウスの実験で解明し、2014年2月7日までに米学会誌に発表したそうです。

愛知県がんセンター研究所によると、肝臓がんは8割以上が、肝炎ウイルス感染後、慢性肝炎や肝硬変を経て発症し、 ウイルス感染後に遺伝子に異常が起こることは分かっていたのですが、発症の仕組みは解明されていなかったそうで す。

今回の解明により遺伝子のメチル化を抑制する手段を見つければ肝臓がんの発生を抑えることができるわけです。

ところで遺伝子(DNA)のメチル化とは何でしょうか。調べてみた結果、

DNAのメチル化とは
DNAメチル化とは、DNA中によく見られるCpG アイランドという配列の部分などで
炭素原子Cにメチル基-CH3が付加する化学反応。

複雑な生物の体を正確に形づくるために必須の仕組みであると考えられている。
がんにも関わっている。(ウキィペディアより抜粋)

☆上記のウィキペディアの記事によると、メチル化でがんになるというわけではないようです。
さらに調べてみると、京都大学EXPRESSに面白い記事がありました。

DNAのメチル化維持構造解明 iPS細胞生成にも期待
京大の白川昌宏教授(工学研究科)らの研究チームは細胞分裂時に決まった細胞に発達するためにDNAに「鍵」 をかけるDNAのメチル化の仕組みを、たんぱく質の立体構造を解析することで解明し、9月3日、英科学誌 「ネイチャー」で発表した。DNAのメチル化はiPS細胞の作製に大きな役割を持つとも見られている。 【9月5日 京都大学EXPRESS=UNN】

☆この発表は、2008年9月4日のネイチャー電子版に掲載されたことが分かりました。

白川昌宏教授らの記事の内容

・元々、体の細胞は一つの受精卵から細胞分裂を経て構成されているので、全ては同一なゲノムDNA配列を持っている。
・DNAのメチル化のパターンによりどんな体細胞に分化するかが決定する。

・このメチル化パターンが正確に継承されない場合は病的な未分化状態である癌細胞になり
・上手に脱分化するとiPS細胞となる。

☆この記事を読んで非常に驚きました。化学はあまり得意ではない私ですが、非常に分かり易いのです。
ノーベル賞級の研究を理解したような気さえしました。

DNAのメチル化とはもともとは、どのような体細胞になるかを決める役割をするものだったのです。
決してメチル化そのものでがんになるわけではないことが分かりました。

メチル化パターンが正確に継承されない場合にがん細胞になるのです。

★それでは、最初の記事である

遺伝子に「メチル化」と呼ばれる異常が起きるのが原因で、これを抑えれば、がんの発生を抑制できる可能性がある
という記事は違うのではないでしょうか。

メチル化そのものは異常ではないのです。異常なメチル化を抑える必要があるのです。

メチル化の異常が起こる原因は分かっていないようですから、それを抑制するのは
メチル化そのものを抑制するより、難しいと思われます。

しかし、他のがんも異常なメチル化によって発生することがわかってきたようですから、この研究はすすめていって 欲しいものです。

 
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posted by 元気ナース at 12:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 腫瘍 がん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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