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2015年03月22日

世界初!ホウ素中性子捕捉療法の治験開始!陽子線治療との違いは?

喉頭がんや舌がんなど「頭頸部(とうけいぶ)がん」を 「ホウ素中性子捕捉療法」(BNCT)で、 治療する世界初の治験(臨床試験)が、 川崎医科大(岡山県倉敷市)と京都大原子炉実験所(大阪府熊取町)で始まったそうです。

2012年になかにし礼さんが食道がんの治療 に成功して有名になった陽子線治療と、「ホウ素中性子捕捉療法」(BNCT) はどのように違うのかが気になり、調べてみました。

◆ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)とは


がん細胞は増殖力が強いため、正常細胞よりもホウ素化合物を
多く取り込む性質があります。 その性質を利用し、

点滴でがん細胞にあらかじめホウ素を取り込ませておきます。
その後、原子炉から放射線の一種である中性子線を、
人体に影響が少ない低エネルギーで照射します。

無題.png中性子線

すると、ホウ素と中性子が核反応をおこし
アルファ線(α線)という放射線が発生します。

アルファ線には細胞を殺す強い働きがありますが、
飛距離は、細胞1個分以下と短いので、

周りの正常細胞に影響を与えず、そのがん細胞だけを殺す
ことができるので、副作用も少ないとされます。

細胞単位で効くため、
形がはっきりしない浸潤性や多発性のがん治療に向きますが、

中性子が入る深さが体表から7センチ程度なので
深い部分のがんには向かないそうです

脳腫瘍や頭頸部がん、皮膚がん、肺がんなどが
臨床研究で効果が示されているとのこと。

まさにこれらのがんの治験が始まるということなのですね。

 

◆陽子線治療法は


無題.png陽子線

陽子線は、体表面近くの線量は少なく、粒子が停止する付近で
線量が最も多くなるという特徴があり

がん組織に線量を集中させることには優れていますが、
がんを殺す作用はエックス線の1.1倍程度と弱いのだそうです。

そのため、陽子線でも治療困難な種類のがんがあり、

その弱点を補うために開発されたのが

強い治療効果とシャープな患部線量集中性を併せもった
新たな粒子線療法である
ホウ素中性子捕捉療法なのだと思われます

◆今後の見通し


 

頭頸部がんは、手術で切除すると会話や食事摂取に
支障が出ることもあり、患者の多くは放射線治療を選ぶそうです。

しかし、従来の放射線治療では正常な細胞も傷つけてしまい、
皮膚がただれるなどの副作用が欠点でした

BNCTの臨床研究では、通常ならがん細胞が減るのに
1か月かかるところを、 2、3日に短縮できるという成果が
みられるといいますから、多いに期待できますね。

病院用の小型加速器も開発されており、
早ければ5年程度で薬事法上の承認を受け、
実用化したい考えだとのこと。

安倍首相が昨年の訪露時に、BNCTの治療ができる病院を
ロシアに建てると表明するなど、国も力を入れているそうです。

世界中に日本の医療を輸出することができるかも知れませんね。

BNCT=Boron Neutron Capture Therapy

(ソース:頭頸部がんで世界初の治験…京大など中性子治療 2014年4月21日 読売新聞&他)

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posted by 元気ナース at 16:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 腫瘍 がん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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